2009年 08月 14日
夏の夜のタコとウゾ |
昨日の夜、近所の友人ジョージの家に行った。仕事が終わって地下鉄の駅に向かっている途中で、ちょっと飲まないかと連絡があったのだ。
特に用事を入れていなかったので改札に向かう足を金融街のスーパーマーケットに向け(こんなエリアに無さそうだけどあるのだ。オーガニック系で高いけど)、つまみを買って、まっすぐジョージの家へ。
ジョージはギリシャ人街アストリアで生まれ育ったギリシャ人。いや、正確にはキプロス人。親がキプロスからまずロンドンに移住して、その後不動産投資の買い付けでニューヨークを訪れたがそのまま住み着いてしまったという。
アストリアの不動産の多くはギリシャ人が牛耳っているが、ジョージも亡くなった親が残したアパートメントを賃貸してその収入で生活している。働き盛りの40代のはずが、レント収入だけで食っていけるので、10年近く仕事に就いていない。
昼間何やってんの?と聞くと、アパートのメンテナンスはたまにあるにしても、あとは自転車で遠くまで行ったり、アメコミショップにたむろしたり、友人の犬の散歩に行ったり、ちょっとした映画を撮ったりと、かなり悠々自適な生活。
若い頃、フランス人の彼女がいてパリを往復していた時期もある。その頃から自由気ままな生活をしてきたようだ。そのせいか、やけに博学(雑学?)で話すと面白い。
で、夕べジョージの家についたら、庭で炭を燃やしていた。用意されていたのは・・・タコ。アメリカ人のゲストなら引くんじゃないかというくらい、たっぷりのタコ、たこ、蛸!
私はタコは大好きだから嬉しい。もう一人の友人もタコが好きだったからよかった。しかし、タコがメインのBBQを喜ぶのはギリシャ人と日本人くらいじゃないのか?
とはいえ、タコをBBQで食べることは日本ではあまりない。だからジョージが母親から習ったというそのグリルは、シンプルだけど目新しく感じた。
タコは少しゆでた後、オリーブオイル、ワインビネガー、オレガノとたっぷりのレモンで半日~1日漬けられたもの。これを炭火で焼く。外側は炭焼き独特の香ばしさを持ちつつ、中はびっくりするくらい柔らか!
で、飲み物はというと、駆けつけのビールもなく最初からウゾ(アニス)。ギリシャでよく飲まれる白濁の強い飲み物で、悪いけど、殺虫剤みたいな味だ。
しかし、ジョージの焼いたタコとウゾがびっくりするくらいよく合って、するする飲んでしまった。その文化で育った人だもの、食べ物と飲み物のベストな組み合わせ、そりゃ知っているわけだ。
あとで美味しいギリシャ・ソーセージ(オレンジの皮が入ったもの)も焼いてくれたけど、基本的にはひたすらタコ。タコをかじりながらウゾをちびちび、グリルの火を見ながら3人で他愛のないおしゃべり。
ジョージのお母さんがバラが好きで、隣のイタリアンのばーさんとどちらがきれいに咲くか競っていたとか、アストリアの郵便局やキーフード(スーパーマーケット)の場所は、前は映画館だったんだぜ、とか、ほとんどジョージがしゃべっていたけど。
庭にいたから蚊にいっぱい刺された。でも、楽しい夜だったな。最後のグリーク(ギリシャ)・コーヒーも飲めないほどお腹いっぱい食べたし。
蒸し暑い中にも、たまに吹く風はかすかに秋の匂いがした。
特に用事を入れていなかったので改札に向かう足を金融街のスーパーマーケットに向け(こんなエリアに無さそうだけどあるのだ。オーガニック系で高いけど)、つまみを買って、まっすぐジョージの家へ。
ジョージはギリシャ人街アストリアで生まれ育ったギリシャ人。いや、正確にはキプロス人。親がキプロスからまずロンドンに移住して、その後不動産投資の買い付けでニューヨークを訪れたがそのまま住み着いてしまったという。
アストリアの不動産の多くはギリシャ人が牛耳っているが、ジョージも亡くなった親が残したアパートメントを賃貸してその収入で生活している。働き盛りの40代のはずが、レント収入だけで食っていけるので、10年近く仕事に就いていない。
昼間何やってんの?と聞くと、アパートのメンテナンスはたまにあるにしても、あとは自転車で遠くまで行ったり、アメコミショップにたむろしたり、友人の犬の散歩に行ったり、ちょっとした映画を撮ったりと、かなり悠々自適な生活。
若い頃、フランス人の彼女がいてパリを往復していた時期もある。その頃から自由気ままな生活をしてきたようだ。そのせいか、やけに博学(雑学?)で話すと面白い。
で、夕べジョージの家についたら、庭で炭を燃やしていた。用意されていたのは・・・タコ。アメリカ人のゲストなら引くんじゃないかというくらい、たっぷりのタコ、たこ、蛸!
私はタコは大好きだから嬉しい。もう一人の友人もタコが好きだったからよかった。しかし、タコがメインのBBQを喜ぶのはギリシャ人と日本人くらいじゃないのか?
とはいえ、タコをBBQで食べることは日本ではあまりない。だからジョージが母親から習ったというそのグリルは、シンプルだけど目新しく感じた。
タコは少しゆでた後、オリーブオイル、ワインビネガー、オレガノとたっぷりのレモンで半日~1日漬けられたもの。これを炭火で焼く。外側は炭焼き独特の香ばしさを持ちつつ、中はびっくりするくらい柔らか!
で、飲み物はというと、駆けつけのビールもなく最初からウゾ(アニス)。ギリシャでよく飲まれる白濁の強い飲み物で、悪いけど、殺虫剤みたいな味だ。
しかし、ジョージの焼いたタコとウゾがびっくりするくらいよく合って、するする飲んでしまった。その文化で育った人だもの、食べ物と飲み物のベストな組み合わせ、そりゃ知っているわけだ。
あとで美味しいギリシャ・ソーセージ(オレンジの皮が入ったもの)も焼いてくれたけど、基本的にはひたすらタコ。タコをかじりながらウゾをちびちび、グリルの火を見ながら3人で他愛のないおしゃべり。
ジョージのお母さんがバラが好きで、隣のイタリアンのばーさんとどちらがきれいに咲くか競っていたとか、アストリアの郵便局やキーフード(スーパーマーケット)の場所は、前は映画館だったんだぜ、とか、ほとんどジョージがしゃべっていたけど。
庭にいたから蚊にいっぱい刺された。でも、楽しい夜だったな。最後のグリーク(ギリシャ)・コーヒーも飲めないほどお腹いっぱい食べたし。
蒸し暑い中にも、たまに吹く風はかすかに秋の匂いがした。
by gogo_sally_ny
| 2009-08-14 14:38
| NY・アメリカ・異文化