2007年 04月 09日
スタバにて |
「今日は絶対にAnthropology(人類学)の課題のエッセイをやっつけるぞ」と決め込んで、今朝は朝8時前からパソコンを持ってスタバにやってきた。カフェの方がなぜか集中できることが多いからだ。
また、朝早く来るのは、8時を過ぎると近所のグリークじいさんたちに席を占領されるから。まあ、一度自分の席さえ確保すれば、あとはトイレに立つたびに「ちょっとの間、PC見ていてね!」と彼らに頼めるのでそれはそれで都合がいいのだが。
ところで、スタバといえば、コーヒーを提供するだけでなく、カウンターでCDや本を紹介したり、読まなくなった絵本の回収をしたりしているが、1ヶ月ほど前からスタバがサポートしているある本が気になっている。
それは、Ishmael Bethという20代半ばの若い男性が書いた、『A Long Way Gone: Memoirs of a Boy Soldier』という本で、作者のイシュマエル氏が祖国アフリカのシエラレオネで少年兵として内戦を経験したときのメモワール。(詳細は左の「ライフ・ログ」をクリック)
このイシュマエル氏、知人たちの助けで17歳のときにシエラレオネを出てニューヨークへ来た。そして、大学に行きながらこのメモワールを書き始めたそうだ。
シエラレオネの内戦といえば、先日のアカデミー賞の5部門でノミネートされた映画『Blood Diamond』のベースであり、ダイアモンドという資源をめぐる不条理な争いを世の中に訴えるストーリーの中で、レオナルド・デュカプリオとジャイモン・フンスウの迫真の演技がさらに現実味を加えていた。(ちなみに『The Departed』のデュカプリオの演技も良かった!)
また、私は去年手伝ったイベントの主宰者である山本敏晴氏が、以前そのシエラレオネで医療活動に従事されていたので、いくらか話をうかがっていた。やはり、もっともショックだったことは、子どもをさらって兵士にし、子どもたちの恐怖は麻薬を打つことで取り除いたということ。結果、わけのわからなくなった子どもたちは、自分たちの家族でさえ殺してしまう。そんなひどいことが現実だとは…。
この本の作者、イシュマエル氏も「いまだに兵士の頃の恐怖が頭から離れない」という。だから、この本を読む事はとても勇気がいるが、映画よりもさらに現実を知ることができるのでは、と興味を持っている。
ちなみにスタバは、1冊の売上につき$2をユニセフに寄付し、その寄付はイシュマエル氏と同じように、いまも過去の恐怖に苦しむ少年兵経験者たちの支援にあてられるとのこと。
とはいえ、本はおそらく学期が終わるまで読めないので、今日のところはまだ買わずにおこう。さて、そろそろエッセイに戻らなければ。いやだなあ、難しいなあ、と感じるが、私の現実はイシュマエル氏に比べたら、いたって平和なものなのだ。
また、朝早く来るのは、8時を過ぎると近所のグリークじいさんたちに席を占領されるから。まあ、一度自分の席さえ確保すれば、あとはトイレに立つたびに「ちょっとの間、PC見ていてね!」と彼らに頼めるのでそれはそれで都合がいいのだが。
ところで、スタバといえば、コーヒーを提供するだけでなく、カウンターでCDや本を紹介したり、読まなくなった絵本の回収をしたりしているが、1ヶ月ほど前からスタバがサポートしているある本が気になっている。
それは、Ishmael Bethという20代半ばの若い男性が書いた、『A Long Way Gone: Memoirs of a Boy Soldier』という本で、作者のイシュマエル氏が祖国アフリカのシエラレオネで少年兵として内戦を経験したときのメモワール。(詳細は左の「ライフ・ログ」をクリック)
このイシュマエル氏、知人たちの助けで17歳のときにシエラレオネを出てニューヨークへ来た。そして、大学に行きながらこのメモワールを書き始めたそうだ。
シエラレオネの内戦といえば、先日のアカデミー賞の5部門でノミネートされた映画『Blood Diamond』のベースであり、ダイアモンドという資源をめぐる不条理な争いを世の中に訴えるストーリーの中で、レオナルド・デュカプリオとジャイモン・フンスウの迫真の演技がさらに現実味を加えていた。(ちなみに『The Departed』のデュカプリオの演技も良かった!)
また、私は去年手伝ったイベントの主宰者である山本敏晴氏が、以前そのシエラレオネで医療活動に従事されていたので、いくらか話をうかがっていた。やはり、もっともショックだったことは、子どもをさらって兵士にし、子どもたちの恐怖は麻薬を打つことで取り除いたということ。結果、わけのわからなくなった子どもたちは、自分たちの家族でさえ殺してしまう。そんなひどいことが現実だとは…。
この本の作者、イシュマエル氏も「いまだに兵士の頃の恐怖が頭から離れない」という。だから、この本を読む事はとても勇気がいるが、映画よりもさらに現実を知ることができるのでは、と興味を持っている。
ちなみにスタバは、1冊の売上につき$2をユニセフに寄付し、その寄付はイシュマエル氏と同じように、いまも過去の恐怖に苦しむ少年兵経験者たちの支援にあてられるとのこと。
とはいえ、本はおそらく学期が終わるまで読めないので、今日のところはまだ買わずにおこう。さて、そろそろエッセイに戻らなければ。いやだなあ、難しいなあ、と感じるが、私の現実はイシュマエル氏に比べたら、いたって平和なものなのだ。
by gogo_sally_ny
| 2007-04-09 11:10
| NY・アメリカ・異文化