2006年 12月 23日
戦い終わって |
つ、ついにテストが終わった!あー、なんとキツいセメスターであっただろうか。私はいま数ヶ月ぶりの安息の中にいる。
テストの「トリ」は生物クラスであった。前回同様、広範囲かつ深いテスト内容。実は今手伝っている二つの団体も年末イベントなどでちょうど忙しい時期を向かえ、私の勉強は遅れ気味だった。
それで望みをかけるようにまとまった時間をとっていた先週末、よりによって胃痛に見舞われた。へんなもん食べた覚えはないのにただキリキリ痛むのだ。もしやこれはプレッシャーからくる胃痛か!?
それでも、「ここで挫折したら、このセメスター頑張ってきたのが無駄になるっ」と思い、ベッドに横たわりながらもテキストブックを読んだ。遺伝学のあたりは単語のスペルの練習も必要だった。教授はスペルが合っていなければ誤回答とみなすのだ。
そうして何とか向かえたテスト最終日。クラスの前にいつもおしゃべりするクラスメイトたちもその日は無言。みなの緊張が伝わった。私もまだ胃が痛んでいた。ああああ、もうどうでもいいから早く終わってくれーーー!!
しかし、始まってしまえばもう一気。大量、かつ、いろんな「罠」が仕掛けてあるMultiple Choices(選択問題)の問題を理解するのは苦手だが、過去のテストに比べたら比較的早く終わった。あとはエッセイ(小論文)問題が2つ。これは時間との闘い。知っていることを全部書き並べてもダメ、残り時間を考えながら簡潔かつ完結できる書き方をしなければ。
1つ目のエッセイはヤマが当たり、すらすらと書いたが、もうひとつのエッセイで苦労した私。焦って焦ってぐじゃぐじゃの字になりながらちょうど最後の文字を書き終えたと同時に、「ストップ!ペンを置いて!」と教授が言った。はあ、終わったーーー!
そしてそのあとのこと。
みんな「ついにこのクラスが終わった!」と、この数ヶ月間の緊張が一気にほぐれ、自然にハグ(抱き合うこと)しあっていた。テスト後にここまでする光景はかつて見たことがない。今までとってもキツい教授に振り回されながらみんなで助け合ってきたから、このクラスメイトたちには「戦い抜いた同志」という連帯感があったのだ。(実際、セメスター中に24人中7人がこのクラスからドロップアウトしていた。)
私も、教授の言っていることが聞き取れなくていつもノートを見せてもらっていたスパニッシュの男の子と思わずハグ。彼ったら私より一回りも年下なのに、とても穏やかでやさしくていつも助けてくれた。
そして教授は、「自分がどう思われようが、『Rate my professor』(※生徒が教授を評価して点数をつけているサイト)でどんなレートをつけられようが、生徒が勉強するようにずっと厳しくしてきた。最初はあまりの不出来さにどうなることかと思ったけど、みんなここまでよく頑張ったわよ!」と、ここへきて初めてみんなを褒めてくれた。
うん。それは本当だ。このスパルタ教授のおかげで私はすごく頑張ったし、サイエンス系はほとんど無知だった私はとても多くのことを学んだ。
クラスで発言するたび「ダメ!」「それは間違い!」「適当な答えを言うな!」などと教授にキツく返されていた男の子たちは、感極まってうるうるしながら教授とハグしていた。そういう教授も涙ぐんでいた。子供を愛するがゆえに厳しくしてきたお母さんのようだった。
大学での勉強はとても機械的で個人的で殺伐としている感じがあるが、今回は「熱血根性」のクラス体験であった。またこんなクラスを取りたいかというと答えに困るが、私はいま、大きな解放感・安堵感・そして充実感を味わっている事は事実だ。
テストが終わったら、私の胃痛は消えていた。
* * * * * * *
Voila-Fさん「Seasons」でのコラムがアップされました。今回は大好きなセントラルパークの話です。
テストの「トリ」は生物クラスであった。前回同様、広範囲かつ深いテスト内容。実は今手伝っている二つの団体も年末イベントなどでちょうど忙しい時期を向かえ、私の勉強は遅れ気味だった。
それで望みをかけるようにまとまった時間をとっていた先週末、よりによって胃痛に見舞われた。へんなもん食べた覚えはないのにただキリキリ痛むのだ。もしやこれはプレッシャーからくる胃痛か!?
それでも、「ここで挫折したら、このセメスター頑張ってきたのが無駄になるっ」と思い、ベッドに横たわりながらもテキストブックを読んだ。遺伝学のあたりは単語のスペルの練習も必要だった。教授はスペルが合っていなければ誤回答とみなすのだ。
そうして何とか向かえたテスト最終日。クラスの前にいつもおしゃべりするクラスメイトたちもその日は無言。みなの緊張が伝わった。私もまだ胃が痛んでいた。ああああ、もうどうでもいいから早く終わってくれーーー!!
しかし、始まってしまえばもう一気。大量、かつ、いろんな「罠」が仕掛けてあるMultiple Choices(選択問題)の問題を理解するのは苦手だが、過去のテストに比べたら比較的早く終わった。あとはエッセイ(小論文)問題が2つ。これは時間との闘い。知っていることを全部書き並べてもダメ、残り時間を考えながら簡潔かつ完結できる書き方をしなければ。
1つ目のエッセイはヤマが当たり、すらすらと書いたが、もうひとつのエッセイで苦労した私。焦って焦ってぐじゃぐじゃの字になりながらちょうど最後の文字を書き終えたと同時に、「ストップ!ペンを置いて!」と教授が言った。はあ、終わったーーー!
そしてそのあとのこと。
みんな「ついにこのクラスが終わった!」と、この数ヶ月間の緊張が一気にほぐれ、自然にハグ(抱き合うこと)しあっていた。テスト後にここまでする光景はかつて見たことがない。今までとってもキツい教授に振り回されながらみんなで助け合ってきたから、このクラスメイトたちには「戦い抜いた同志」という連帯感があったのだ。(実際、セメスター中に24人中7人がこのクラスからドロップアウトしていた。)
私も、教授の言っていることが聞き取れなくていつもノートを見せてもらっていたスパニッシュの男の子と思わずハグ。彼ったら私より一回りも年下なのに、とても穏やかでやさしくていつも助けてくれた。
そして教授は、「自分がどう思われようが、『Rate my professor』(※生徒が教授を評価して点数をつけているサイト)でどんなレートをつけられようが、生徒が勉強するようにずっと厳しくしてきた。最初はあまりの不出来さにどうなることかと思ったけど、みんなここまでよく頑張ったわよ!」と、ここへきて初めてみんなを褒めてくれた。
うん。それは本当だ。このスパルタ教授のおかげで私はすごく頑張ったし、サイエンス系はほとんど無知だった私はとても多くのことを学んだ。
クラスで発言するたび「ダメ!」「それは間違い!」「適当な答えを言うな!」などと教授にキツく返されていた男の子たちは、感極まってうるうるしながら教授とハグしていた。そういう教授も涙ぐんでいた。子供を愛するがゆえに厳しくしてきたお母さんのようだった。
大学での勉強はとても機械的で個人的で殺伐としている感じがあるが、今回は「熱血根性」のクラス体験であった。またこんなクラスを取りたいかというと答えに困るが、私はいま、大きな解放感・安堵感・そして充実感を味わっている事は事実だ。
テストが終わったら、私の胃痛は消えていた。
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Voila-Fさん「Seasons」でのコラムがアップされました。今回は大好きなセントラルパークの話です。
by gogo_sally_ny
| 2006-12-23 01:20
| 留学・英語