2006年 08月 09日
NPOで学ぶ その① |
私は将来、国際理解に関する仕事をしたいと思っている。
それは、本業になるか自分の空いた時間を利用してになるかわからないが、どこかのNPO(Non Profit Organization:非営利団体)に属することになると思う。
なので、NPOという組織の勉強のため、ニューヨークに来てからある団体のボランティアスタッフをやっている。
NPOが一般の会社と違う大きな特徴の一つは、利益を株主に還元せずさらに活動費にまわす、という点だが、組織を動かすという意味では会社とまったく同じ。例えば、人材運用、資金調達、広報戦略、事務効率化。どれをとってもなんら変わりがない。アメリカはNPO先進国なのでいろんなアイデアを学べるが、ビジネスに共通するものも多い。
社会の動きを迅速にキャッチして、アイデアをひねり、ミッションにかなったいいプログラムを企画する―。小さな組織で早いスピードで動くのは、大きくて保守的な会社にいた私にはとても新鮮。自分のスキルや経験が生かせるし、新たなアイデアをバンバン言える場があり、またそれをすぐにでも実行できる環境がある。きっと、スモールビジネスやベンチャー企業に近い感覚だと思う。
メンバーは、みな本業を抱えているので、同じ時間に同じ場所に集まって団体の仕事をするわけではない。各自の役割分担を決めて動き、インターネットを駆使して報告・相談しあう。だから、会社にいたとき以上に、効率よく物事をすすめる力がついたように思える。また、こうしていると、留学中、会社にこそ所属していないが、ビジネス感覚を失わずにいられるし、社会とつながってもいられる。
それから、団体には、いろいろな経験を持つ人が自分の力を試そうと、あるいは社会に貢献しようと集まる。MBAを持つ人、ITに長けている人、法律に詳しい人、リサーチが得意な人、PRの専門家、交渉が上手い人などなど。だから、自分がその分野の勉強をしていなくても、スタッフ同士で話しているだけでいろんな知識を得られるし、日本とアメリカの社会の違いをさまざまな切り口で知ることができている。
また、会社で働くと、「給料さえもらえればいいや」と、なんの向上心も協調性もなく、常に受身でやる気のない人がいたりする。ある見方をすれば、そういう人は要領がいいんであって、そういう人がいれちゃう会社の体制や管理の方が問題なんだろうけど、一緒に働こうとしたとき、私にとっては、能力や経験の差がある人と働くよりも、そういうやる気の無い人や人任せにする人と一緒に働くのがもっともやりにくかった。
しかし、いまの団体では、給料は一切出ないのに、みな活動の主旨に賛同し、「自分の意志」で来ている。だから受け身な人はおらず、みな積極的なので、それでまたいい刺激を受ける。
とにかく仲間がいるというのは異国で心強い。プライベートな面で助け合うこともしばしば。なにかひと仕事終わってみんなで飲むビールはうまい!!
忙しい毎日にヘトヘトになることもあるが、学校だけ行っている毎日だったら、何かをやり遂げたという充実感やニューヨークの面白さも半分だっただろうな、と思っている。(つづく)
それは、本業になるか自分の空いた時間を利用してになるかわからないが、どこかのNPO(Non Profit Organization:非営利団体)に属することになると思う。
なので、NPOという組織の勉強のため、ニューヨークに来てからある団体のボランティアスタッフをやっている。
NPOが一般の会社と違う大きな特徴の一つは、利益を株主に還元せずさらに活動費にまわす、という点だが、組織を動かすという意味では会社とまったく同じ。例えば、人材運用、資金調達、広報戦略、事務効率化。どれをとってもなんら変わりがない。アメリカはNPO先進国なのでいろんなアイデアを学べるが、ビジネスに共通するものも多い。
社会の動きを迅速にキャッチして、アイデアをひねり、ミッションにかなったいいプログラムを企画する―。小さな組織で早いスピードで動くのは、大きくて保守的な会社にいた私にはとても新鮮。自分のスキルや経験が生かせるし、新たなアイデアをバンバン言える場があり、またそれをすぐにでも実行できる環境がある。きっと、スモールビジネスやベンチャー企業に近い感覚だと思う。
メンバーは、みな本業を抱えているので、同じ時間に同じ場所に集まって団体の仕事をするわけではない。各自の役割分担を決めて動き、インターネットを駆使して報告・相談しあう。だから、会社にいたとき以上に、効率よく物事をすすめる力がついたように思える。また、こうしていると、留学中、会社にこそ所属していないが、ビジネス感覚を失わずにいられるし、社会とつながってもいられる。
それから、団体には、いろいろな経験を持つ人が自分の力を試そうと、あるいは社会に貢献しようと集まる。MBAを持つ人、ITに長けている人、法律に詳しい人、リサーチが得意な人、PRの専門家、交渉が上手い人などなど。だから、自分がその分野の勉強をしていなくても、スタッフ同士で話しているだけでいろんな知識を得られるし、日本とアメリカの社会の違いをさまざまな切り口で知ることができている。
また、会社で働くと、「給料さえもらえればいいや」と、なんの向上心も協調性もなく、常に受身でやる気のない人がいたりする。ある見方をすれば、そういう人は要領がいいんであって、そういう人がいれちゃう会社の体制や管理の方が問題なんだろうけど、一緒に働こうとしたとき、私にとっては、能力や経験の差がある人と働くよりも、そういうやる気の無い人や人任せにする人と一緒に働くのがもっともやりにくかった。
しかし、いまの団体では、給料は一切出ないのに、みな活動の主旨に賛同し、「自分の意志」で来ている。だから受け身な人はおらず、みな積極的なので、それでまたいい刺激を受ける。
とにかく仲間がいるというのは異国で心強い。プライベートな面で助け合うこともしばしば。なにかひと仕事終わってみんなで飲むビールはうまい!!
忙しい毎日にヘトヘトになることもあるが、学校だけ行っている毎日だったら、何かをやり遂げたという充実感やニューヨークの面白さも半分だっただろうな、と思っている。(つづく)
by gogo_sally_ny
| 2006-08-09 21:58
| NY・アメリカ・異文化