2005年 02月 25日
A列車でSugar Hillへ |
♪ You must take the A train
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the A train
You'll find you missed the quickest way to Harlem
Hurry, get on, now it's coming
Listen to those rails a-humming
All aboard, get on the A train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem ♪
これはデューク・エリントンの有名なジャズ・ソングTake The A Train(A列車で行こう)の歌詞。先日ラジオから流れて久々にこの曲を聞いた。ジャズには詳しくないが,これは馴染みの曲だ。
ここに出てくる「Sugar Hill(シュガー・ヒル)」という場所は,ハーレムの北西で,145丁目~155丁目のEdgecombe Avenue~Amsterdam Aveのエリアをさす。「シュガー・ヒルにいくならA列車で」と歌詞にあるように,地下鉄Aラインは,マンハッタンの中心からセントラルパークの西側を一気に駆け抜けてハーレムに着く。
実は私,この「A列車で行こう」は過去に何度も聞いていたのに,歌詞は全くチェックしておらず,ニューヨークに来てからシュガー・ヒルというエリアを意識した。しかもそのきっかけはビールだった。
ニューヨークに来て間もない頃,ハーレムの老舗ジャズ・バーレノックス・ラウンジに行ったとき,ビールを注文したらハーレムのビール「Sugar Hill」が出てきた。なんと,サックスとドラムの絵のラベルである。さすがジャズのメッカ!味も黒ビールだけど飲みやすく,たちまち気に入ってしまった。そのとき,シュガー・ヒルというのは地名であって,「A列車で行こう」に出てくる場所,と頭の中で繋がったのだった。
しかも,私は一時シュガー・ヒル付近に住んでいたことがある。知らず知らずに曲の世界に入っていたとは!あの辺は結構な坂道だったが,夜は丘の上から車のライトがずっと向こうの方まで連なっているのが見えてとても綺麗だった。
1920年代に多くのアフリカン・アメリカンがこのシュガー・ヒルに移り住んだようで,特にデューク・エリントンのように,成功したリッチなミュージシャンやアーティスト,ビジネスマンが住み,ハーレムの他のエリアとは一線を画していたようだ。一時輝きを失いつつあったこのエリアも最近また元気が出てきて,素敵なレストランやジャズ・バーがオープンし,有名人もちらほら訪れていると聞く。うーん,そこから引越したくせに,今さら気になるエリアだ。
そうそう,デューク・エリントンといえば,5th Ave ×110th Streetに彼の像がピアノと一緒に立っている。セントラル・パークの北側は南側と比べたら人の気配も少ないので随分ひっそりとした感じだが,彼の住んだハーレムのそばなので本望だろう。
話が前後するが,シュガー・ヒル・ビールは,あまりデリなどで売られていない。ハーレムで幾つか店を回ったが売っていないどころか,そのビールを知らない店員さんもいた。それなのに,なぜかエルムハースト(クイーンズ)のチャイニーズ・スーパーで売られていたのを覚えている。うーん,謎の販売ルートだ。
結局,私は,ビール会社のHPでビールが置いてあるレストランやショップがチェックできたので,用事で行った先の75丁目×BroadwayのFairwayというスーパーで買った。このHP,ハーレムの歴史なんかも載っているから英語の勉強をしたい方,ぜひどうぞ。ハーレムのビール「SugarHill」
話のついでにこんなものも紹介。HIP HOPの元祖!Sugar Hill Gang。今聞いても新鮮!CMで使われていたようなので耳に覚えがあるかも。Amazonで試聴できる。
The Best of Sugar Hill Records
過ぎたニュースになるが,先月あった地下鉄の火事のせいで,一時Aトレインは本数が減っていた。Aトレインに乗ると一番早くシュガーヒルに着けるはずが……そのときばかりは着けなかった。が,今は復活!さあ,次の休みの時には,「シュガー・ヒル」に行って「シュガー・ヒル」を飲もうかな!?
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the A train
You'll find you missed the quickest way to Harlem
Hurry, get on, now it's coming
Listen to those rails a-humming
All aboard, get on the A train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem ♪
これはデューク・エリントンの有名なジャズ・ソングTake The A Train(A列車で行こう)の歌詞。先日ラジオから流れて久々にこの曲を聞いた。ジャズには詳しくないが,これは馴染みの曲だ。
ここに出てくる「Sugar Hill(シュガー・ヒル)」という場所は,ハーレムの北西で,145丁目~155丁目のEdgecombe Avenue~Amsterdam Aveのエリアをさす。「シュガー・ヒルにいくならA列車で」と歌詞にあるように,地下鉄Aラインは,マンハッタンの中心からセントラルパークの西側を一気に駆け抜けてハーレムに着く。
実は私,この「A列車で行こう」は過去に何度も聞いていたのに,歌詞は全くチェックしておらず,ニューヨークに来てからシュガー・ヒルというエリアを意識した。しかもそのきっかけはビールだった。
ニューヨークに来て間もない頃,ハーレムの老舗ジャズ・バーレノックス・ラウンジに行ったとき,ビールを注文したらハーレムのビール「Sugar Hill」が出てきた。なんと,サックスとドラムの絵のラベルである。さすがジャズのメッカ!味も黒ビールだけど飲みやすく,たちまち気に入ってしまった。そのとき,シュガー・ヒルというのは地名であって,「A列車で行こう」に出てくる場所,と頭の中で繋がったのだった。
しかも,私は一時シュガー・ヒル付近に住んでいたことがある。知らず知らずに曲の世界に入っていたとは!あの辺は結構な坂道だったが,夜は丘の上から車のライトがずっと向こうの方まで連なっているのが見えてとても綺麗だった。
1920年代に多くのアフリカン・アメリカンがこのシュガー・ヒルに移り住んだようで,特にデューク・エリントンのように,成功したリッチなミュージシャンやアーティスト,ビジネスマンが住み,ハーレムの他のエリアとは一線を画していたようだ。一時輝きを失いつつあったこのエリアも最近また元気が出てきて,素敵なレストランやジャズ・バーがオープンし,有名人もちらほら訪れていると聞く。うーん,そこから引越したくせに,今さら気になるエリアだ。
そうそう,デューク・エリントンといえば,5th Ave ×110th Streetに彼の像がピアノと一緒に立っている。セントラル・パークの北側は南側と比べたら人の気配も少ないので随分ひっそりとした感じだが,彼の住んだハーレムのそばなので本望だろう。
話が前後するが,シュガー・ヒル・ビールは,あまりデリなどで売られていない。ハーレムで幾つか店を回ったが売っていないどころか,そのビールを知らない店員さんもいた。それなのに,なぜかエルムハースト(クイーンズ)のチャイニーズ・スーパーで売られていたのを覚えている。うーん,謎の販売ルートだ。
結局,私は,ビール会社のHPでビールが置いてあるレストランやショップがチェックできたので,用事で行った先の75丁目×BroadwayのFairwayというスーパーで買った。このHP,ハーレムの歴史なんかも載っているから英語の勉強をしたい方,ぜひどうぞ。ハーレムのビール「SugarHill」
話のついでにこんなものも紹介。HIP HOPの元祖!Sugar Hill Gang。今聞いても新鮮!CMで使われていたようなので耳に覚えがあるかも。Amazonで試聴できる。
The Best of Sugar Hill Records
過ぎたニュースになるが,先月あった地下鉄の火事のせいで,一時Aトレインは本数が減っていた。Aトレインに乗ると一番早くシュガーヒルに着けるはずが……そのときばかりは着けなかった。が,今は復活!さあ,次の休みの時には,「シュガー・ヒル」に行って「シュガー・ヒル」を飲もうかな!?
by gogo_sally_ny
| 2005-02-25 07:00
| NY・アメリカ・異文化