2011年 09月 26日
地震の傷跡 |
仙台へ行ったあと、東京にも寄って帰ってきたので、たまった仕事や用事に追われた1週間だった!
さて、先週石巻へ行ったのは、友人の知人でイスラエルから支援活動に来たAさん、Eさん二人に同行したため。彼らは、コンピュータやプリンタ機器で知られるHP(ヒューレット・パッカード)のイスラエル支社、HP Indigoというセクションにいるが、たまたまEさんが東京に出張に来ていたときに311の震災に遭った。
その恐ろしさを身をもって体験したため、「自社で何かできることはないか」と、思いついたのが、自社プリンタで子どもたちの「ぬりえ」ブックを印刷し寄贈すること。イスラエルですぐさまデザイナーにイラストを頼み、大量のぬりえブックを用意した。
それで今回、石巻と仙台にある児童施設6箇所をまわると言う。私も自分の仕事に関連していたため、これに同行することに。
児童施設の各所では、園長さんから、当時の苦労をうかがうも、子どもたちはいたって元気。外国からのゲストとかわいいぬりえブックに喜んだ。
*
日本で何度か運転経験のあるAさんを運転手にまわったのだが、石巻行きの道路は、復興に関わる建設業者の車で混み合っていた。(ついでに、仙台市内のホテルや飲み屋街「国分町」も復興特需で混み合っているそうだ。)
石巻の帰りに、海岸線の方にも寄ってきたが、津波被害にあった家々を見て、改めて被害の大きさを知る。
途中、東松島近くの海岸で、小さな鳥居を見つけた。そばには細い石碑もある。震災後に、この辺りの住民が祈りを込めて作ったのかと、たまたま近くにいた地元の方に尋ねたら、なんとこれらは地震前からのもので、あの津波を生き延びたという。
このすぐ裏手のエリアは、船が庭先に突っ込んでいたりして、家がめちゃくちゃにやられていたところだ。たまたま鳥居のところは、波の威力が落ちる地形だったのだろうか?
「神様のいる場所は特別なんだねえ」と、地元の方。ほんと、これにはびっくり。
*
仙台滞在を通し、友人たちからもさまざまな体験談を聞いた。とにかくあの地震は大きいだけじゃなく、かつて経験したことのない長さで、(揺れ始めから最終的に終わるまでは5,6分、大きい震度の間だけでも2,3分!)みな「これはダメだ」と思ったそうだ。常々地震慣れしている彼らが言うのだから、本当に恐怖だったと思う。
地震というのは、起きた時間によっても状況が違う。今回の地震は、多くの家庭で、大人は仕事、子どもは学校、そして年寄りは家にいる時間だ。家族と離れ離れでの被災はどんなに不安なことか。
逆に夜中の津波なら家族ごとやられて、人的被害はもっと大きかったかもしれない。でも昼間の津波で、家族の誰かをなくして自分だけ生きていくのも、本当に辛いことであろう。
そういう方たちに私は何ができるんだろう?寄付やボランティアではまかなえない苦しみがそこにある。無力感…。
それでも、今回の滞在で会った方たちからは、「あれを体験したんだから、これから多少の苦労があっても大丈夫!」という力強さも感じた。
東北はまだまだ復興途中。福島はまた別問題ではあるが、まずは気持ちを前向きにしないと始まらない。とにかく少しずつでも復興が進みますように!
(仙台朝市のコロッケ屋さん。とっても元気にとってもおいしいホクホクコロッケを売っていた。)
*
★宮城県のボランティア団体などの情報(まとまっていて見やすい) 河北新報『絆』
★個人ボランティアを受け付けるところは減ってきているが、わかりやすく細やかなボラ情報あり。助け合いジャパン
★仙台市の西本願寺さんでは、ボランティア活動者に無料宿泊所を開放中。(宗教、国籍問わず)
さて、先週石巻へ行ったのは、友人の知人でイスラエルから支援活動に来たAさん、Eさん二人に同行したため。彼らは、コンピュータやプリンタ機器で知られるHP(ヒューレット・パッカード)のイスラエル支社、HP Indigoというセクションにいるが、たまたまEさんが東京に出張に来ていたときに311の震災に遭った。
その恐ろしさを身をもって体験したため、「自社で何かできることはないか」と、思いついたのが、自社プリンタで子どもたちの「ぬりえ」ブックを印刷し寄贈すること。イスラエルですぐさまデザイナーにイラストを頼み、大量のぬりえブックを用意した。
それで今回、石巻と仙台にある児童施設6箇所をまわると言う。私も自分の仕事に関連していたため、これに同行することに。
児童施設の各所では、園長さんから、当時の苦労をうかがうも、子どもたちはいたって元気。外国からのゲストとかわいいぬりえブックに喜んだ。
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日本で何度か運転経験のあるAさんを運転手にまわったのだが、石巻行きの道路は、復興に関わる建設業者の車で混み合っていた。(ついでに、仙台市内のホテルや飲み屋街「国分町」も復興特需で混み合っているそうだ。)
石巻の帰りに、海岸線の方にも寄ってきたが、津波被害にあった家々を見て、改めて被害の大きさを知る。
途中、東松島近くの海岸で、小さな鳥居を見つけた。そばには細い石碑もある。震災後に、この辺りの住民が祈りを込めて作ったのかと、たまたま近くにいた地元の方に尋ねたら、なんとこれらは地震前からのもので、あの津波を生き延びたという。
このすぐ裏手のエリアは、船が庭先に突っ込んでいたりして、家がめちゃくちゃにやられていたところだ。たまたま鳥居のところは、波の威力が落ちる地形だったのだろうか?
「神様のいる場所は特別なんだねえ」と、地元の方。ほんと、これにはびっくり。
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仙台滞在を通し、友人たちからもさまざまな体験談を聞いた。とにかくあの地震は大きいだけじゃなく、かつて経験したことのない長さで、(揺れ始めから最終的に終わるまでは5,6分、大きい震度の間だけでも2,3分!)みな「これはダメだ」と思ったそうだ。常々地震慣れしている彼らが言うのだから、本当に恐怖だったと思う。
地震というのは、起きた時間によっても状況が違う。今回の地震は、多くの家庭で、大人は仕事、子どもは学校、そして年寄りは家にいる時間だ。家族と離れ離れでの被災はどんなに不安なことか。
逆に夜中の津波なら家族ごとやられて、人的被害はもっと大きかったかもしれない。でも昼間の津波で、家族の誰かをなくして自分だけ生きていくのも、本当に辛いことであろう。
そういう方たちに私は何ができるんだろう?寄付やボランティアではまかなえない苦しみがそこにある。無力感…。
それでも、今回の滞在で会った方たちからは、「あれを体験したんだから、これから多少の苦労があっても大丈夫!」という力強さも感じた。
東北はまだまだ復興途中。福島はまた別問題ではあるが、まずは気持ちを前向きにしないと始まらない。とにかく少しずつでも復興が進みますように!
(仙台朝市のコロッケ屋さん。とっても元気にとってもおいしいホクホクコロッケを売っていた。)
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★宮城県のボランティア団体などの情報(まとまっていて見やすい) 河北新報『絆』
★個人ボランティアを受け付けるところは減ってきているが、わかりやすく細やかなボラ情報あり。助け合いジャパン
★仙台市の西本願寺さんでは、ボランティア活動者に無料宿泊所を開放中。(宗教、国籍問わず)
by gogo_sally_ny
| 2011-09-26 00:14
| 日本