2004年 05月 23日
ミュージック・セラピー |
このたび,ニューヨーク大学で「音楽療法(ミュージックセラピー)」を専攻している方(Yさんとしよう)の話を聞くチャンスがあった。
音楽療法とは,音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを,心身の障害の回復や機能の維持改善などを目的として計画的に行われる治療技法だ。
Yさんは,ニューヨーク市内のがんセンターで働いている。患者さんからリクエストをもらってそれをギターやフルートなどで演奏したり,気分を落ち着かせるためのメロディをずっと引き続けたり,時には死を間近に控えた方のメッセージを歌にしたりしているとのこと。音楽によって精神的安らぎが得られ,時には痛みを和らげることも可能であることを伺った。
音楽。時には安らぎをくれ,時には勇気をくれる。自分にとっても,音楽は人生においてかけがえのないものだ。そして音楽はひとつの記憶媒体。Yさんが日系人の入院患者の方に「サクラサクラ」をリクエストされ弾いたところ,患者さんは言葉を一言も発せず,ただただ涙を流していたとのこと。
このように,音楽もある意味日記みたいなもので,かつて聞き慣れた曲を久々に聞いたりすると,その頃の自分を思い出す。そして,その後の変化を振り返ることによって,冷静に今の自分を見つめることができる。もしかしたらそれによって悲しくなることもあるかもしれない。でも,「だったらこうしよう」って,何かしらのヒントに結びつくはずだ。
過去の音楽でなく,初めて聞く音楽でも,衝撃的なほど,魅かれることがある。それはメロディだったり,ある楽器の音だったり,音と音との間だったり,たった1フレーズの歌詞だったり。それらも自分の中の「何か」と共鳴しているサインなのだろう。何のサインかはわからなくても,とにかく癒されたり,勇気が出るなら,それこそ音楽の効能である。
ニューヨークではこの他,アートセラピー,ダンスセラピー,動物セラピーなど,さまざまな種類のセラピーをよく耳にする。こういった治療はとてもよく研究されていて,実際の治療現場でも日本に比べたらポピュラーで多種にわたっているようだ。さすがニューヨーク,と思う反面,それだけ需要があるというちょっと悲しい現実,と言えるのかもしれない。
音楽療法とは,音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを,心身の障害の回復や機能の維持改善などを目的として計画的に行われる治療技法だ。
Yさんは,ニューヨーク市内のがんセンターで働いている。患者さんからリクエストをもらってそれをギターやフルートなどで演奏したり,気分を落ち着かせるためのメロディをずっと引き続けたり,時には死を間近に控えた方のメッセージを歌にしたりしているとのこと。音楽によって精神的安らぎが得られ,時には痛みを和らげることも可能であることを伺った。
音楽。時には安らぎをくれ,時には勇気をくれる。自分にとっても,音楽は人生においてかけがえのないものだ。そして音楽はひとつの記憶媒体。Yさんが日系人の入院患者の方に「サクラサクラ」をリクエストされ弾いたところ,患者さんは言葉を一言も発せず,ただただ涙を流していたとのこと。
このように,音楽もある意味日記みたいなもので,かつて聞き慣れた曲を久々に聞いたりすると,その頃の自分を思い出す。そして,その後の変化を振り返ることによって,冷静に今の自分を見つめることができる。もしかしたらそれによって悲しくなることもあるかもしれない。でも,「だったらこうしよう」って,何かしらのヒントに結びつくはずだ。
過去の音楽でなく,初めて聞く音楽でも,衝撃的なほど,魅かれることがある。それはメロディだったり,ある楽器の音だったり,音と音との間だったり,たった1フレーズの歌詞だったり。それらも自分の中の「何か」と共鳴しているサインなのだろう。何のサインかはわからなくても,とにかく癒されたり,勇気が出るなら,それこそ音楽の効能である。
ニューヨークではこの他,アートセラピー,ダンスセラピー,動物セラピーなど,さまざまな種類のセラピーをよく耳にする。こういった治療はとてもよく研究されていて,実際の治療現場でも日本に比べたらポピュラーで多種にわたっているようだ。さすがニューヨーク,と思う反面,それだけ需要があるというちょっと悲しい現実,と言えるのかもしれない。
by gogo_sally_ny
| 2004-05-23 07:01
| NY・アメリカ・異文化