2008年 10月 09日
ふらりと入るタグ・セール |
アメリカ滞在が一時的である私は、家具や服や生活用品にできるだけお金をかけないようにしている。帰国の際に結局処分することになるからだ。
だから、フリーマーケットやガレージセールなどは強い味方。まあ、一時的な滞在じゃなくても、ガラクタの中から面白いものを見つけるのは元々好きなんだけど。
ガレージセール、ヤードセールは近所でしょっちゅうある。探さなくても、セールの数日前に、近所のあちこちに手作りチラシが貼られるので気が向けばいけばいい。
先日そうやってふらっと寄ったところは、そこの爺さんが亡くなって、残った家族が引越しをするので、この際古いものを処分しようというよくあるパターンだった。
家の物ほとんどすべてに値段のタグがつけられ、キッチンもベッドルームも全部開放してのセール。こういうのは「タグ・セール」なんて言われる。
競売物件の家のものが管理者によって売られる場合もこう呼んだり。
タグセールは、ほとんどがガラクタに近い。家族もそれをわかっているから利益は追求していない。
ただ、「捨てるのだって大変だし、もったいない。使う人がいたらぜひ持っていって!」という思いなのだ。だから、値段は気持ち程度につけられている。(本当にいいアンティークの家具など、「お宝」は専門の店に売っているだろう。)
ガラクタの中でも、時々古い食器やアメリカならではのポップな雑貨には魅かれる。ケーキ型など、オーブンに使うツールを多く見るのもアメリカらしいかも。未使用のタオルやマットは消耗品だから買って損もないし。
この日は、日本製のお皿とお盆を見つけたので購入。お皿は1枚50セント(ちょうど欲しい大きさだった!)、お盆は2ドル。
焼酎のロックに合いそうなグラスは1個10セント。チーズやパンを切るカッティングボードは傷があったけど、ピクニック用に使えるな、と買おうとしたらタダにしてくれた。
それから、以前いったタグセールは、100歳近くのおばあちゃんが亡くなったという家だった。
この日もたまたま友人とどこかを歩いていてチラシを見つけて入ったのだが、第二次世界大戦前のものがたくさんあった。
とはいえ、私は気に入ったものがなく、未使用のアクセサリーをひとつ買ったくらいだが、友人は「こんなに古ければ、e-bayで売れるかも!」と、姑息な欲を出し、いくつか「販売用」に品定めをした。
(1)1920-30年代のレコード箱1つ分。ジャズやクラシックがメイン。箱1つで1ドル。
(2)1960年代のボードゲーム。名前は忘れたけど、モノポリーにちょっと似ていて、それに使うコマもちゃんと揃っていた。これも1ドル。
(3)「これは絶対売れそう!」と信じたのは、中国風だけど、実は日本製の人形の置物と小さな陶器。日本製は日本製でも、なんと、「Made in Occupied Japan」(アメリカ占領下の日本製)なのだ。これは2つで1ドル。
さて、その結果は…?
(1)レコード:価値のあるものゼロ。e-bayでも1枚数十セントで売られているものばかり。
(2)ボードゲーム:なんとボードゲームコレクターに60ドルで売れた!
(3)占領下の日本製の陶器:予想に反し、「Made in Occupied Japan」の製品はたくさん出回っていてほとんど価値なし。
とまあ、売れ筋はハズレたものの、友人はボードゲームで思わぬ収入を得た。
このほか、この100歳近いおばあちゃんは「象」グッズに執着していたらしく、象の置物やアクセサリーがびっくりするくらいあった。
見知らぬ人の家のタグセールでは、その人物と歴史をなぞるようで、別な意味でも興味深い。
* * * * * * * * * *
ニューヨークニッチ10月号が更新されました。今回私はインド式のアイブロウケアについて書いています。よろしければこちらもどうぞ。
学期も中盤を迎え、中間テストのシーズン。そのほかの課題もたくさん!
2、3週間ほどブログを中断します。
だから、フリーマーケットやガレージセールなどは強い味方。まあ、一時的な滞在じゃなくても、ガラクタの中から面白いものを見つけるのは元々好きなんだけど。
ガレージセール、ヤードセールは近所でしょっちゅうある。探さなくても、セールの数日前に、近所のあちこちに手作りチラシが貼られるので気が向けばいけばいい。
先日そうやってふらっと寄ったところは、そこの爺さんが亡くなって、残った家族が引越しをするので、この際古いものを処分しようというよくあるパターンだった。
家の物ほとんどすべてに値段のタグがつけられ、キッチンもベッドルームも全部開放してのセール。こういうのは「タグ・セール」なんて言われる。
競売物件の家のものが管理者によって売られる場合もこう呼んだり。
タグセールは、ほとんどがガラクタに近い。家族もそれをわかっているから利益は追求していない。
ただ、「捨てるのだって大変だし、もったいない。使う人がいたらぜひ持っていって!」という思いなのだ。だから、値段は気持ち程度につけられている。(本当にいいアンティークの家具など、「お宝」は専門の店に売っているだろう。)
ガラクタの中でも、時々古い食器やアメリカならではのポップな雑貨には魅かれる。ケーキ型など、オーブンに使うツールを多く見るのもアメリカらしいかも。未使用のタオルやマットは消耗品だから買って損もないし。
この日は、日本製のお皿とお盆を見つけたので購入。お皿は1枚50セント(ちょうど欲しい大きさだった!)、お盆は2ドル。
焼酎のロックに合いそうなグラスは1個10セント。チーズやパンを切るカッティングボードは傷があったけど、ピクニック用に使えるな、と買おうとしたらタダにしてくれた。
それから、以前いったタグセールは、100歳近くのおばあちゃんが亡くなったという家だった。
この日もたまたま友人とどこかを歩いていてチラシを見つけて入ったのだが、第二次世界大戦前のものがたくさんあった。
とはいえ、私は気に入ったものがなく、未使用のアクセサリーをひとつ買ったくらいだが、友人は「こんなに古ければ、e-bayで売れるかも!」と、姑息な欲を出し、いくつか「販売用」に品定めをした。
(1)1920-30年代のレコード箱1つ分。ジャズやクラシックがメイン。箱1つで1ドル。
(2)1960年代のボードゲーム。名前は忘れたけど、モノポリーにちょっと似ていて、それに使うコマもちゃんと揃っていた。これも1ドル。
(3)「これは絶対売れそう!」と信じたのは、中国風だけど、実は日本製の人形の置物と小さな陶器。日本製は日本製でも、なんと、「Made in Occupied Japan」(アメリカ占領下の日本製)なのだ。これは2つで1ドル。
さて、その結果は…?
(1)レコード:価値のあるものゼロ。e-bayでも1枚数十セントで売られているものばかり。
(2)ボードゲーム:なんとボードゲームコレクターに60ドルで売れた!
(3)占領下の日本製の陶器:予想に反し、「Made in Occupied Japan」の製品はたくさん出回っていてほとんど価値なし。
とまあ、売れ筋はハズレたものの、友人はボードゲームで思わぬ収入を得た。
このほか、この100歳近いおばあちゃんは「象」グッズに執着していたらしく、象の置物やアクセサリーがびっくりするくらいあった。
見知らぬ人の家のタグセールでは、その人物と歴史をなぞるようで、別な意味でも興味深い。
* * * * * * * * * *
ニューヨークニッチ10月号が更新されました。今回私はインド式のアイブロウケアについて書いています。よろしければこちらもどうぞ。
学期も中盤を迎え、中間テストのシーズン。そのほかの課題もたくさん!
2、3週間ほどブログを中断します。
by gogo_sally_ny
| 2008-10-09 23:32
| NY・アメリカ・異文化