2007年 06月 21日
そして靴ずれだけが残った その4(最終回) |
(前回からの続き)
だって、私とのやりとりの間、そのchairpersonは自分のパソコンからずっと目を離すことなく、仕事の片手間に「仕事の邪魔しやがって」と言わんばかりの態度で答えていたのだ。
彼はchairであり、S教授を指導する立場。S教授のミスは自分の指導不足、あるいは学科としての問題っていう感覚が一切ない。部下のミスで無駄な時間を費やした私にお詫びや同情の一言もないばかりか、「彼女のミスさ。俺には関係ない。」という態度。
いいさ、いいさ、あなたたちが日本のように「団体責任」を感じないのはわかっているけど、だけどせめてキーボード打つ手を止めて私の方を見て話せないの?
そしてさらに頭に来るのが翌日のS教授の態度。
「あなたが留学生だなんて知らなかったわよ。」と、「知らなかっただけなんだから私は悪くない、私のミスじゃない」という態度。でも、C社は留学生ダメというルールがあるなら履歴書送る前にチェックしないの?S教授ったら、Sorryのひと言もなし!
そして極めつけは、私が「とにかくC社に連絡してくださいね。」と頼んだら、「あなたが会ったんだからあなたが事情を話してキャンセルしなさいよ。」だって!信じられない、学校側のミスで私は被害者なのに、私がC社に謝るの!?
「学校がやるべきでしょう?」という私に、「今日中にあなたが連絡しなさい、わかった?」と命令口調。
呆れた私は、これ以上話しても絶対無駄だし、かえってモメて嫌な思いをするに違いないと、これも経験的に悟り、とっととS教授の元を去った。普通なら自分の教授に問題があったらchairにクレームするのだが、あのchairならそれも無駄。
そして私はコンピュータ・ルームに向かい、C社の人事部マネージャーと自分の担当マネージャーにメールした。
おそらく、人事部マネージャーは、私が「留学生」と言った瞬間、もう学校のミスであることを察知していたんだと思う。だから私に直接「うちは留学生を採らない」と言わず、「学校に聞いてごらん」と言ったのだ。私がメールを送ったあと、「残念だったわね。SSNがいつか取れたら、またぜひウチに申込みにきてね。」と、すでに用意していたような返事をくれた。
面接をしてくれたマネージャーには特に申し訳なかった。私にとっては面接のいい練習になったけど、彼にとっては全くの時間の無駄となったからだ。それでも、「残念だったね。次の職場でぜひ頑張ってね。」との返事。うー、社交辞令だとしても、ウチの教授らに比べたら、なんてやさしいんだ!
リサーチと面接の時間、そしてシャツ代、パンプス代、スーツのクリーニング代を費やした私。それでも、C社という大きな会社で面接を受けたのはいい経験だったので、それでチャラでいいと思っている。肝心のインターン先だって、当初お願いしていた知人に頼めるから困らない。SSNがないゆえの不都合さもすでにいろんな場面で経験しているので諦めがつく。
だけど、だけど、決して謝ることのなかったあの二人の教授には納得いかない。これが訴訟天国ゆえ簡単には謝らないというアメリカの文化なのか、あるいは、たまたま教授らのキャラクターがそうだったのか?
私はもっと彼らに文句を言うべきだったのだろうか?でも、こんなことをしょっちゅう経験していると、戦う前に気が失せてしまうのが正直なところだ。しかし、そんな「泣き寝入り」はせず、ガンガン戦うべきだろうか?私はただ、彼らの「悪かったね」のひと言が欲しいだけなのに。
こうして私には、この国で経験する何ともいえないモヤモヤした感情と、両足の靴ずれだけが残った。数日間だけ嵐のような日々を過ごし、いまは知人のところで忙しいながらもおだやかにインターンとして働いている。
だって、私とのやりとりの間、そのchairpersonは自分のパソコンからずっと目を離すことなく、仕事の片手間に「仕事の邪魔しやがって」と言わんばかりの態度で答えていたのだ。
彼はchairであり、S教授を指導する立場。S教授のミスは自分の指導不足、あるいは学科としての問題っていう感覚が一切ない。部下のミスで無駄な時間を費やした私にお詫びや同情の一言もないばかりか、「彼女のミスさ。俺には関係ない。」という態度。
いいさ、いいさ、あなたたちが日本のように「団体責任」を感じないのはわかっているけど、だけどせめてキーボード打つ手を止めて私の方を見て話せないの?
そしてさらに頭に来るのが翌日のS教授の態度。
「あなたが留学生だなんて知らなかったわよ。」と、「知らなかっただけなんだから私は悪くない、私のミスじゃない」という態度。でも、C社は留学生ダメというルールがあるなら履歴書送る前にチェックしないの?S教授ったら、Sorryのひと言もなし!
そして極めつけは、私が「とにかくC社に連絡してくださいね。」と頼んだら、「あなたが会ったんだからあなたが事情を話してキャンセルしなさいよ。」だって!信じられない、学校側のミスで私は被害者なのに、私がC社に謝るの!?
「学校がやるべきでしょう?」という私に、「今日中にあなたが連絡しなさい、わかった?」と命令口調。
呆れた私は、これ以上話しても絶対無駄だし、かえってモメて嫌な思いをするに違いないと、これも経験的に悟り、とっととS教授の元を去った。普通なら自分の教授に問題があったらchairにクレームするのだが、あのchairならそれも無駄。
そして私はコンピュータ・ルームに向かい、C社の人事部マネージャーと自分の担当マネージャーにメールした。
おそらく、人事部マネージャーは、私が「留学生」と言った瞬間、もう学校のミスであることを察知していたんだと思う。だから私に直接「うちは留学生を採らない」と言わず、「学校に聞いてごらん」と言ったのだ。私がメールを送ったあと、「残念だったわね。SSNがいつか取れたら、またぜひウチに申込みにきてね。」と、すでに用意していたような返事をくれた。
面接をしてくれたマネージャーには特に申し訳なかった。私にとっては面接のいい練習になったけど、彼にとっては全くの時間の無駄となったからだ。それでも、「残念だったね。次の職場でぜひ頑張ってね。」との返事。うー、社交辞令だとしても、ウチの教授らに比べたら、なんてやさしいんだ!
リサーチと面接の時間、そしてシャツ代、パンプス代、スーツのクリーニング代を費やした私。それでも、C社という大きな会社で面接を受けたのはいい経験だったので、それでチャラでいいと思っている。肝心のインターン先だって、当初お願いしていた知人に頼めるから困らない。SSNがないゆえの不都合さもすでにいろんな場面で経験しているので諦めがつく。
だけど、だけど、決して謝ることのなかったあの二人の教授には納得いかない。これが訴訟天国ゆえ簡単には謝らないというアメリカの文化なのか、あるいは、たまたま教授らのキャラクターがそうだったのか?
私はもっと彼らに文句を言うべきだったのだろうか?でも、こんなことをしょっちゅう経験していると、戦う前に気が失せてしまうのが正直なところだ。しかし、そんな「泣き寝入り」はせず、ガンガン戦うべきだろうか?私はただ、彼らの「悪かったね」のひと言が欲しいだけなのに。
こうして私には、この国で経験する何ともいえないモヤモヤした感情と、両足の靴ずれだけが残った。数日間だけ嵐のような日々を過ごし、いまは知人のところで忙しいながらもおだやかにインターンとして働いている。
by gogo_sally_ny
| 2007-06-21 23:40
| 留学・英語