2005年 12月 06日
ニューヨークの地下鉄 |
毎日乗るニューヨークの地下鉄。
もう荷物検査のポリスの姿も見慣れてしまい、ホームに立っているポリスも、もはやベンチとかマップ同様、地下鉄のホームの付属品(?)くらいにしか認識しなくなった。でも、昨日から地下鉄利用時のルールが新たに定められたようで、ポリスはしばらくは目を光らせているはずだ。
新たなルールといっても「スケードボードやインラインスケートで隣の車両に移っちゃダメ」とか、「混雑時に荷物を座席に置いちゃダメ」とか、そんなの当たり前じゃん!と思える細かいこと。でもこれを破ると罰金100ドル以上か10日間の刑務所入りっていうからなかなか厳しい。さっそく昨日罰金のチケットを切られた人がいた、と、今朝のフリーペーパーで読んだ。
地下鉄といえば、たまたま隣に乗り合わせた人から話しかけられることがよくある。ニューヨークではいつでもどこでも通りすがりの人から話しかけられることが多いが、地下鉄に乗るという行為は、本来すれ違うはずの人と、たまたま一定の時間と空間を共有する、言わば「めぐりあい」の場。出会ってみれば本当に様々な人がいる。
■その1:あるアイルランド人男性
ある駅で、同世代くらいの金髪の女性が横に座ったな、と思ったら、急に「コンニチハ!」と太い声で話しかけてきた。まつげがとっても長くて華奢な体つきだったので女性だと思っていたら男性だった!なんで私が日本人だとわかったの?と聞くと、「日本人は他のアジアンより眉毛が細い」だって。へー、眉の太さで区別してるんだあ(笑)。日本には言ったことないけど面白そうだから日本語習ったんだ、という彼としばし会話。英語にちょっとクセがあったので出身地を聞いたらアイルランドだった。そして彼は「趣味は株。この前こんなに稼いだんだ。」と株価のグラフを出して説明しだした。悪い、私そういう数字苦手だから何もコメントできないよ。でも彼は楽しそうに株の話を続け、自分の降りる駅が来たら、「ありがとう」と言って、なぜか私に大きなハーシーズのチョコレートをくれて去っていった。
■その2:中国人の奥さんを持つアメリカ人男性
その人はある駅で乗車してきて私を見つけると、「ニイハオ!」と言って横に座った。私が「チャイニーズじゃないよ」というと、なぜかホッとした様子で「じゃあコンニチハだね」と言い直した。なぜホッとしたか?彼はどうやら奥さんの悪口を言いたかったらしい。彼女の作る四川料理は辛くて食えんとか、気性が激しいとか、彼女は君以上に英語が話せないとか(悪かったね!)。「コリアンの女性もキツいよな。俺は本当は日本人がいいんだ、穏やかで優しいからね。」・・・ステレオタイプな意見にはちょっとうんざりだった。
しかし、偶然の出会いを通じ、いろんな人生を垣間見るのも面白い。ここでは、誰の人生も似ておらず、国際色豊かでバラエティにとんだ話を聞ける。ふふん、これは楽しいぞ。車内で寄付を求める人たちの話に耳を傾けると、これまたいろんなエピソードがある。ホームや通路ではさまざま音楽やパフォーマンスにも出会えるし、各駅の素敵なタイルの壁絵にも出会える。ニューヨークの地下鉄というのは、まったく不思議な空間だ。
ただいま6日の夜中1時。私の部屋の窓からは24時間走っている地下鉄が見える。さっきまでちらついていた雪はいま止んでいるけど、土曜日は起きたら銀世界だったので、明日ももしかしたらそうなるかも?天気に左右される地下鉄なので、明日は早く出た方が良さそうだ。そうそう、MTA(交通局)がストに入るかもしれず、昨日誰かが期末テストはどうなるのか聞いていたっけ。
いろんな人生が交差する地下鉄。みんなにとって、なくてはならない地下鉄。ニューヨークの地下鉄は、私に「ニューヨーク」を思い起こさせる大事な大事なファクターだ。
もう荷物検査のポリスの姿も見慣れてしまい、ホームに立っているポリスも、もはやベンチとかマップ同様、地下鉄のホームの付属品(?)くらいにしか認識しなくなった。でも、昨日から地下鉄利用時のルールが新たに定められたようで、ポリスはしばらくは目を光らせているはずだ。
新たなルールといっても「スケードボードやインラインスケートで隣の車両に移っちゃダメ」とか、「混雑時に荷物を座席に置いちゃダメ」とか、そんなの当たり前じゃん!と思える細かいこと。でもこれを破ると罰金100ドル以上か10日間の刑務所入りっていうからなかなか厳しい。さっそく昨日罰金のチケットを切られた人がいた、と、今朝のフリーペーパーで読んだ。
地下鉄といえば、たまたま隣に乗り合わせた人から話しかけられることがよくある。ニューヨークではいつでもどこでも通りすがりの人から話しかけられることが多いが、地下鉄に乗るという行為は、本来すれ違うはずの人と、たまたま一定の時間と空間を共有する、言わば「めぐりあい」の場。出会ってみれば本当に様々な人がいる。
■その1:あるアイルランド人男性
ある駅で、同世代くらいの金髪の女性が横に座ったな、と思ったら、急に「コンニチハ!」と太い声で話しかけてきた。まつげがとっても長くて華奢な体つきだったので女性だと思っていたら男性だった!なんで私が日本人だとわかったの?と聞くと、「日本人は他のアジアンより眉毛が細い」だって。へー、眉の太さで区別してるんだあ(笑)。日本には言ったことないけど面白そうだから日本語習ったんだ、という彼としばし会話。英語にちょっとクセがあったので出身地を聞いたらアイルランドだった。そして彼は「趣味は株。この前こんなに稼いだんだ。」と株価のグラフを出して説明しだした。悪い、私そういう数字苦手だから何もコメントできないよ。でも彼は楽しそうに株の話を続け、自分の降りる駅が来たら、「ありがとう」と言って、なぜか私に大きなハーシーズのチョコレートをくれて去っていった。
■その2:中国人の奥さんを持つアメリカ人男性
その人はある駅で乗車してきて私を見つけると、「ニイハオ!」と言って横に座った。私が「チャイニーズじゃないよ」というと、なぜかホッとした様子で「じゃあコンニチハだね」と言い直した。なぜホッとしたか?彼はどうやら奥さんの悪口を言いたかったらしい。彼女の作る四川料理は辛くて食えんとか、気性が激しいとか、彼女は君以上に英語が話せないとか(悪かったね!)。「コリアンの女性もキツいよな。俺は本当は日本人がいいんだ、穏やかで優しいからね。」・・・ステレオタイプな意見にはちょっとうんざりだった。
しかし、偶然の出会いを通じ、いろんな人生を垣間見るのも面白い。ここでは、誰の人生も似ておらず、国際色豊かでバラエティにとんだ話を聞ける。ふふん、これは楽しいぞ。車内で寄付を求める人たちの話に耳を傾けると、これまたいろんなエピソードがある。ホームや通路ではさまざま音楽やパフォーマンスにも出会えるし、各駅の素敵なタイルの壁絵にも出会える。ニューヨークの地下鉄というのは、まったく不思議な空間だ。
ただいま6日の夜中1時。私の部屋の窓からは24時間走っている地下鉄が見える。さっきまでちらついていた雪はいま止んでいるけど、土曜日は起きたら銀世界だったので、明日ももしかしたらそうなるかも?天気に左右される地下鉄なので、明日は早く出た方が良さそうだ。そうそう、MTA(交通局)がストに入るかもしれず、昨日誰かが期末テストはどうなるのか聞いていたっけ。
いろんな人生が交差する地下鉄。みんなにとって、なくてはならない地下鉄。ニューヨークの地下鉄は、私に「ニューヨーク」を思い起こさせる大事な大事なファクターだ。
by gogo_sally_ny
| 2005-12-06 15:45
| NY・アメリカ・異文化