2005年 01月 28日
冬を楽しむ |
今までの自分の人生の中での最低気温はスキーで行った真冬の山形蔵王山頂だと思っていたが,ニューヨークではそれが「日常」だ。玄関を開けるとそこが蔵王山頂。ひぃぃぃ~,一瞬にして顔が凍ばる。ニューヨークの気温は先週からずっと零下。誰がやったのか,ファッションディストリクトのおじちゃんもマフラーをしていたぞ→ (見えるかな?)。
しかし,私は雪の降る町に生まれ,雪の降る街で過ごしてきたので雪や冬にそれほど抵抗はない。冬には冬の楽しみ方がちゃんとある。
小さい頃は「寒かった」という記憶が無いくらい私は冬を楽しんだ。GLAYの「Winter, again」のプロモーションビデオに出てくるようなああいう雪の中でも,例え一人になろうが,日が暮れようが外で遊び続けた。「普通の雪だるまじゃつまらん,もっと変わったものを作りたい。」と,庭に家の中にあるもの,お風呂とか台所とかベッドとか階段なんかを作った。便器も作って本当にそこで用を足した。友達も喜んで同じ事をした(笑)。かまくらは結構難しいのであまり作らなかったが,作った時には中にいろんなものを持ち込んで「自分の城」を楽しんだ。
坂道はそのままソリ競技場と化した。友達とそこらへんの農家にある肥料袋(ビニールだが厚手で丈夫なのだ)をくすねてきてよく競争した。体重のかけ方で速度が変わる。滑りきったところはふわふわの雪が積もっていたのでわざとそこへ突っ込んだりした。また,犬ゾリをイメージしてミニスキーを履いたまま犬の散歩をしたこともあった。すぐ転んだが犬はそんなこと気にせず突っ走る。私は市中引き回しの刑になった。
会社に入ってから,年末に実家に帰る時は電車やバスを使ったが,山あいを通ると必ず吹雪になっていた。でも窓から吹雪を見ると「いいぞ,いいぞ,こうでなくっちゃ。帰って来たぞ」となぜかホッとするのだった。
意外にも,本格的な長いスキーは会社に入って数年経つまでやったことが無かった。しかし始めたら見事にハマった。平日でもナイターに行けたので,1シーズンに40日行ったこともある。あの頃は朝4時起きとか5時起きとか平気だった。ここ数年はすっかり気力・体力がなくなり,昼近くにスキー場に行って2,3本滑ってはやれコーヒーだのケーキだのビールだの言ってロッジに逃げ込む軟弱なスキーヤーと化していたが……。
とまあ,これだけ冬には親しみを持っているので,ニューヨークの寒い冬も,なんとか耐えられる。今日の最高気温はマイナス7℃,最低気温はマイナス14℃という寒さだったが,朝起きたら見事な快晴だったので,出掛けたついでにセントラルパークを散歩した。真っ白なセントラルパークも悪くない。それに風が無いので思ったより寒くない。空気が気持ちよかったので何度も深呼吸した。そして,そりで遊ぶ子供たちを見たので,うえに書いたような子供の頃を思い出したのだ。
こんなに寒い日なのに,私が通った歩道で,雪の積もった木々を眺めながら歩く同じくらいの歳の日本人男性とすれ違った。彼も彼だけの冬の思い出があるのかもしれない。
しかし,私は雪の降る町に生まれ,雪の降る街で過ごしてきたので雪や冬にそれほど抵抗はない。冬には冬の楽しみ方がちゃんとある。
小さい頃は「寒かった」という記憶が無いくらい私は冬を楽しんだ。GLAYの「Winter, again」のプロモーションビデオに出てくるようなああいう雪の中でも,例え一人になろうが,日が暮れようが外で遊び続けた。「普通の雪だるまじゃつまらん,もっと変わったものを作りたい。」と,庭に家の中にあるもの,お風呂とか台所とかベッドとか階段なんかを作った。便器も作って本当にそこで用を足した。友達も喜んで同じ事をした(笑)。かまくらは結構難しいのであまり作らなかったが,作った時には中にいろんなものを持ち込んで「自分の城」を楽しんだ。
坂道はそのままソリ競技場と化した。友達とそこらへんの農家にある肥料袋(ビニールだが厚手で丈夫なのだ)をくすねてきてよく競争した。体重のかけ方で速度が変わる。滑りきったところはふわふわの雪が積もっていたのでわざとそこへ突っ込んだりした。また,犬ゾリをイメージしてミニスキーを履いたまま犬の散歩をしたこともあった。すぐ転んだが犬はそんなこと気にせず突っ走る。私は市中引き回しの刑になった。
会社に入ってから,年末に実家に帰る時は電車やバスを使ったが,山あいを通ると必ず吹雪になっていた。でも窓から吹雪を見ると「いいぞ,いいぞ,こうでなくっちゃ。帰って来たぞ」となぜかホッとするのだった。
意外にも,本格的な長いスキーは会社に入って数年経つまでやったことが無かった。しかし始めたら見事にハマった。平日でもナイターに行けたので,1シーズンに40日行ったこともある。あの頃は朝4時起きとか5時起きとか平気だった。ここ数年はすっかり気力・体力がなくなり,昼近くにスキー場に行って2,3本滑ってはやれコーヒーだのケーキだのビールだの言ってロッジに逃げ込む軟弱なスキーヤーと化していたが……。
とまあ,これだけ冬には親しみを持っているので,ニューヨークの寒い冬も,なんとか耐えられる。今日の最高気温はマイナス7℃,最低気温はマイナス14℃という寒さだったが,朝起きたら見事な快晴だったので,出掛けたついでにセントラルパークを散歩した。真っ白なセントラルパークも悪くない。それに風が無いので思ったより寒くない。空気が気持ちよかったので何度も深呼吸した。そして,そりで遊ぶ子供たちを見たので,うえに書いたような子供の頃を思い出したのだ。
こんなに寒い日なのに,私が通った歩道で,雪の積もった木々を眺めながら歩く同じくらいの歳の日本人男性とすれ違った。彼も彼だけの冬の思い出があるのかもしれない。
by gogo_sally_ny
| 2005-01-28 08:30
| NY・アメリカ・異文化